2011年9月4日日曜日

【台風12号】山崩れで住宅巻き込まれ倒壊 和歌山

 台風12号は各地で記録的な大雨をもたらしています。紀伊半島の和歌山県と奈良県では、土砂崩れが相次ぎました。

 和歌山県田辺市で、崖崩れがあったのは4日午前0時40分ごろでした。田辺市伏菟野で広い範囲で山が崩れ、住宅5軒が土砂に巻き込まれて倒壊しました。1人が死亡し、4人が行方不明となっています。
 倒れた家の近所の人:「山肌が上からずりっと落ちている。何軒か埋まっている。小さい時からここにいるけど、(こんな大雨は)初めて」
 また、同じ紀伊半島の奈良県十津川村でも、3日午後6時半ごろ、土砂崩れによって川が氾濫(はんらん)し、村営住宅2棟が倒壊。11人が流され、岡美佳さん(36)が死亡。1歳の女の子を含む7人が行方不明となっています。
 十津川村の職員:「川が異常な水の出で水位が上昇し、2棟を飲み込んだ。完全に倒壊、柱も何もない。津波に飲み込まれたようだ」
 台風は日本海へ去りましたが、和歌山県田辺市では断続的に強い雨が降っています。今後も警戒が必要です。
 降り始めからの雨量が750ミリを超えた和歌山県新宮市では、熊野川が午前5時半すぎに危険水位を超えて氾濫しました。街中の道路が冠水し、多くの住宅が水に浸かりました。
 住民:「おうちの中、階段1段分ぐらい(水に)浸かってます。初めてやこんなん」「避難指示は出てたんですけど、よう逃げなかったんで、2階へ逃げたんですけど」
 3日深夜から避難指示が出ていて、市は住民に避難を呼びかけていますが、4日午前10時現在、避難している住民は5%です。消防や警察などが家に取り残された住民の救出活動にあたっていて、4日午前に到着した自衛隊も活動に加わりました。
2011年9月4日付(tv asahi)